重ねてのお詫びと決意表明
令和元年6月14日(金)17時23分、鹿児島市中町の「いづろ中央」交差点において弊社バスが回送途中(左折中)に、交差点を横断しようとしていた歩行者を死亡させるという重大事故(死亡事故)を引き起こしました。
お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げますと共に、ご遺族の皆様には重ねて深くお詫び申し上げます。
安全こそが最優先であるべきバス事業において、このような悲惨な事故を発生させてしまいましたことをお詫び申し上げますと共に、二度とこのような事故が起きないよう、安全対策および事故防止に全力で取り組んでまいります。
令和3年10月14日
南国交通観光株式会社
運輸安全マネジメントに関する取り組みについて
67期(令和4年10月1日~令和5年9月30日)
当社は「安全・安心なバス会社」を構築するため、運輸安全マネジメントに基づく安全輸送の徹底に取り組んでまいります。
Ⅰ.輸送の安全に関する基本方針
社長及び安全統括管理者は、引き続き輸送の安全確保が事業経営の根幹であることを深く認識し、安全を構築するための組織体制を整備するとともに、安全に関する基本的な方針を次のとおり定める。
当社の基本理念である「お客様に、安全、快適、満足を提供し地域に密着した愛される企業を目指し」不断の努力を重ねます。
さらに、「安全」は信用への源であることを肝に銘じ
- 安全を最優先する組織の構築
- お客様を第一に考えた安全、快適、満足の提供
- 安全を支える社員の能力向上と健康の保持
を社員に周知させるとともに、全社員が一丸となり、絶えず「安全の確保及び向上」に努め、公共交通機関としての社会的責任を果たします。
Ⅱ.輸送の安全の確保への取り組みについて
令和4年10月28日、安全統括管理者を座長として社長及び管理職の出席の下、「安全輸送対策会議」を実施し今期発生の事故件数、事故原因の究明を行ない、来期へ向けた「重点目標」と「安全目標」の策定、事故防止に向けた取り組みの強化を行ないました。
1.重大事故ゼロを目指すのはもちろんのこと、ヒューマンエラーによる接触事故及び車内事故の防止に努めております。
重点目標
(1) 重大事故ゼロの達成 (2) 物損事故の前年比50%削減 (3) 健康起因による事故ゼロの継続
安全目標
- 「人身事故・車内事故」のゼロを達成しよう!!
- 「飲酒運転」の完全撲滅!!
- 左折時・交差点手前での一旦停止の徹底
- 「バック事故」をはじめ、自損事故の防止・減少に努めよう!!
※「交差点ならびにバック時の多段階停止による安全確認の徹底」 - 法定速度の遵守と車間距離の十分な確保を徹底しよう!!
※3秒間、4秒間の車間距離で急制動・衝突を回避し「危険を予測」出来る余裕を作ろう
2.輸送の安全に関する目標及び事故発生状況(有責事故)
種別 | 目標 | 発生 | |
---|---|---|---|
66期 (令和3年10月 ~令和4年9月) |
死亡・重大事故 |
0 | 0 |
飲酒運転 | 0 | 0 | |
人身事故 | 0 | 0 | |
物損事故(有責) | 20 | 15 | |
67期 (令和4年10月 ~令和5年9月) |
死亡・重大事故 | 0 | |
飲酒運転 | 0 | ||
人身事故 | 0 | ||
物損事故(有責) | 7 |
Ⅲ.輸送の安全を確保するための計画
1.輸送の安全に関する措置
本社において月2回業務連絡会義を開催いたします。この会議では安全統括管理者はじめ統括運行管理者、 運行管理者及び各部門の管理職が出席し、発生事故の内容報告および分析を行いながら事故原因の究明と防止対策を討議すると共に安全性向上に関する意見交換等を行い、施策を講じています。
春、夏、秋、年末年始にそれぞれ交通安全運動を展開。また、長距離の梯団運行出発の際には安全統括管理者による点呼立会を実施。さらに、年末年始の安全総点検におきましては、社長、役員、安全統括管理者による職場巡回を行い、取り組み状況の確認と乗務員及び現場管理者との意見交換を行います。
- 実際に現場で起きたヒヤリハット体験を乗務員から収集し、安全教育及び事故防止運動に活用致します。
- 10月に統括安全管理者を座長として社長及び管理職で構成される「安全輸送対策会議」を開催し、それぞれの所管業務に係る情報の伝達及び共有を図ると共に、輸送の安全に関する計画の策定、実行、確認及びこれに基づく改善を確実に実施致します。
2.運行管理者への教育
- 独立行政法人自動車事故防止対策機構が実施する運行管理者一般講習を受講いたします。
- 自動車事故対策機構等、公的機関が実施いたします各種セミナーに積極的に参加させ、安全運行に対する意識向上を図ります。
3.乗務員教育の実施
- 運転士に対して、独立行政法人自動車事故対策機構が実施する適性診断及び特別診断を計画的に受診させ、その結果に基づき個別に指導・助言を行ないます。
- 年2回、全乗務員を対象にした実地研修を含めた乗務員研修会を実施し、オーバーハング・クランク・死角の確認など運転操作の基本を確認させ技術向上に向けた取り組みを実施します。
- 満65才以上の運転士については、脳ドッグを受診させ健康に起因する事故を未然に防ぐ取り組みを行います。
- 年2回実施していた役員、統括管理者他と乗務員代表との意見交換の場の回数を増やし業務上の問題点の改善に努めます。
- 新規採用運転士に対しましては専任乗務指導員による初期教育を実施します。
4.運転士の再教育の実施
- 事故惹起者並びに苦情を発生させた者に対しては再教育(事故、苦情の原因究明及び再発防止に対する意識と運転技能の向上を図る指導)を実施します。
5.飲酒運転の撲滅対策
- 始業、終業点呼時の最新鋭のアルコール検知器による検査を確実に実施すると共に、宿泊先等での出先非対面点呼時には、本人の顔が認識できるモバイル型のアルコール検知器を使用して、測定データ、顔写真を瞬時に運行管理者へ転送する管理を実施致しております。
- 使用するアルコール検知器につきましては常に点検を行い、電源が確実に入ること及び損傷がないことを確認し、故障がない状態を保持しております。また、定期的に校正を行い精度の維持に努めております。
- 点呼時にアルコールが検知された者につきましては、個人指導及び社内規定に基づいた処分を行い、飲酒運転の絶滅を図ります。
6.車両点検・整備
- 自社整備工場において、法定点検項目の他に独自項目を定め、安心と安全の向上に努めます。
7.内部監査並びに運行業務点検の実施とその後の対応
- 運行管理をはじめ労務管理や勤務処理が関係法令や社内規程に照らし適切に処理されているか、安全運転や健康管理についての指導状況や関係帳票が適正に管理・保管されているか、運輸安全マネジメントを念頭に入れた管理体制がとれているか等チェック致します。
なお67期につきましては、令和4年12月14日に社長、安全統括管理者が、各営業所を訪問し、「輸送の安全に関する内部監査」を実施した結果、各営業所共に関連法令、規則遵守及び運輸安全マネジメントの趣旨を十分理解した上で、輸送の安全に取組んでおり、概ね安全管理体制は機能している事を確認致しました。
8.輸送の安全に関する予算等の投資
- 66期については、大型バス1台を新たに導入・更新し「衝突被害軽減ブレーキ」「車線逸脱警報」装置を搭載した保有車両を増台いたしました。67期についても既に上記装備車両付きの車両2台の購入を致すことが決まっております。
- 62期以来、「茨木県安全運転中央研究所」で実施される「安全運転研修」に66期は2名派遣し、67期についても2名派遣する予定にしており更なる運転技術の向上、安全運転への意識高揚を図ってまいります。
Ⅳ.安全管理規程および輸送の安全に関する組織、連絡体制
- 安全管理規程は資料1の通りです。
- 輸送の安全に関する組織・連絡体制は資料2の通りです。
Ⅴ.安全統括管理者
取締役統括本部長 野田 一博
Ⅵ.行政処分の公表
令和元年6月14日に惹起した死亡事故について公表いたしております。
~安全は輸送業務の最大の使命である~
個人情報の取り扱いについて
南国交通観光株式会社(以下 当社)では、個人情報の保有や利用、管理などについて、次のとおり適切に取り扱います。
個人情報とは
当社の各種事業及び当ホームページを通じて提供を受けた個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、住所、電話番号、電子メールアドレスなどの記述等により特定の個人を識別することができる情報をいいます。また、他の情報と照合することにより、特定の個人を識別することができることとなるものも含みます。
個人情報の保有について
個人情報を保有するに当たっては、事務の遂行のため必要な場合に限り行うこととし、利用目的を明示します。
安全確保の措置
保有している個人情報については、漏えい、減失又はき損を防止し、適切な管理を行います。また、保有する必要のなくなった個人情報については、確実かつ速やかに廃棄又は消去します。
利用及び提供の制限
保有している個人情報については、個人情報保護条例で認められた場合及び本人の事前承諾が得られた場合を除き利用目的以外の目的のために利用したり、当社以外の第三者へ提供したりすることはありません。